かのこ 里親決定
8月9日 こむぎくんと一緒に新しいお家にいきました。名前はArtemisです
6月11日動物保護センターに兄妹3匹で収容されました。
かのこちゃんには、お腹に臍(さい)ヘルニアがあり、経過観察中です。生後4〜6ヶ月齢に成長したら、不妊手術と一緒に臍ヘルニアの修復術を行う予定です。臍ヘルニアは外科的修復で完治し、治療の必要はありません。普通の猫と同じように生活出来ます。
かのこちゃんの臍ヘルニアは直径2cmの若齢性臍ヘルニアです。臍輪(さいりん)が完全に閉じていないところに、母猫と離ればなれになった子猫同士が、お互いのお腹をおっぱい代わりに吸い付いついたために、お臍の皮膚が弛み、臍ヘルニアになってしまたようです。※下記の臍ヘルニアの説明をご覧ください
小さい子猫のお世話が可能な飼い主さんを探しています。
5月中旬生まれ 活発な女の子、人が大好きグルグルのどを鳴らして甘えます。
健康状態は良好、元気に兄妹猫と遊んでいます
猫白血病ウイルス検査:陰性
混合ワクチン接種、駆虫が済んでいます。
里親希望の方は【里親希望の方へ】をご覧ください。
2015年9月15日 不妊手術実施
【臍(さい)ヘルニア】
臍(へそ)部分の腹筋と腹筋の間から、腹腔内の脂肪や腸などが飛び出して、腹部の皮膚の下に親指大から鶏卵大に膨隆しているもの。柔らかく無痛性で、圧迫すると内容物は腹腔内に戻る。
原因
多くは先天性。臍帯(さいたい・へその緒のこと)の通過口である臍輪(さいりん)は出生時には完全に閉じ、瘢痕化して臍になる。この臍輪がしっかりと閉鎖されなかった場合や、臍輪自体が大きすぎた場合などに臍ヘルニアが起きる。
種類
- 臍帯(さいたい)ヘルニア
閉鎖しない臍帯内に腹腔内臓器が脱出したもので、一種の内蔵変異に属する先天性奇形である。
- 若齢性臍(じゃくれいせいさい)ヘルニア
臍輪の閉鎖不完全なものに腹圧を高めるような誘因が起きた場合に発生する。
- 老齢性臍(ろうれいせいさい)ヘルニア
高齢動物に腹水、腹腔内腫瘤、肥満などの腹部の拡張が誘因となり発生する。
治療方針
一般的には外科的修復が行われる。幼若動物の場合は成長に伴って自然治癒することもあるので経過を観察する。メスでは小さい臍ヘルニアは不妊手術を行う際に同時に修正することができる。大きい臍ヘルニアで閉鎖が困難なときは人工被覆材料を使用した手術を行う。
ヘルニアが還納性であれば緊急手術の適応ではないので、動物の状態により治療を決める。
ヘルニアの中に腸管が入り込み、元に戻らない場合などは緊急手術が必要になる。